難病児の遊び支援にまつわるさまざまな取り組みをする方たちが一堂に会した「病児の遊びとおもちゃケア・フォーラム2026」。
さまざまなプログラムが行われていた会場の中でも、ひときわにぎわいを見せていたのが「あそびの縁日ひろば」」です。
会場には17の病児・障がい児支援団体が集結。おもちゃの展示、ワークショップもあり、まさに縁日のような雰囲気でした。
来場された方もおもちゃを手に取ったり、簡単な工作をしたり、にぎやかな声が響いていました。そんな「あそびの縁日ひろば」の様子をレポートします。
出展者一覧
1:日本スヌーズレン協会(コス・インターナショナル)
2:一般社団法人 日本おもちゃ病院協会
3:あおばおもちゃのひろば
4:認定NPO法人 難病のこども支援全国ネットワーク
5:NPOボランティア支援りえぞん(協力ST@)
6:一般社団法人 アニマシオントイ
7:日本理化学工業株式会社
8:合同会社パレットイブ
9:全国医療的ケアライン
10:病児と家族のおもちゃと遊びのボランティア シャボン玉
11:千葉大学医学部附属病院 ボランティア
12:駿河台大学 城井ゼミ
13:一般社団法人 日本ベビーサイン協会
14:NPO法人 ホスピタル・プレイ協会 関東ブロック
15:認定NPO法人 日本クリニクラウン協会
16:認定NPO法人 キープ・スマイリング
17:認定NPO法人 芸術と遊び創造協会
笑顔のミニレポート
認定NPO法人 日本クリニクラウン協会

赤い鼻にカラフルな衣装、そしてとびっきりの笑顔が目印のクラウンたちは、病室を訪問して笑顔を届ける活動を行っています。
この日はさまざまな遊びメニューを用意し、ストレッチャーにのっているお子さんと一緒に皿回しに挑戦する場面も見られました。

日本理化学工業株式会社
今回のブースでは、キットパスでのお絵描きワークショップが行われ、参加者はカラフルな手形アートを楽しんでいました。

キットパスは、ガラスなどつるつるした場所にも描けて、水拭きで簡単に消せる画材です。口紅などにも使用されるパラフィンやお米由来のワックスを原料とし、安心して使うことができるので、遊び支援の場でも活躍しています。
また、製造・販売を手掛ける日本理化学工業株式会社は、障がいのある方を積極的に雇用していることでも知られています。
日本スヌーズレン協会(コス・インターナショナル)


スヌーズレンとは、光・音・においなど触覚に訴える要素を組み合わせた空間で、障害のある人たちの癒しやリラックスをうながす取り組みです。
ブースには光や感触を楽しめるおもちゃが並び、テント内ではスヌーズレンの空間を体験することもできました。
病児と家族のおもちゃと遊びのボランティア シャボン玉


神奈川県立こども医療センターでボランティアを続けているシャボン玉の皆さんは、病児におすすめのおもちゃを展示して、遊びのアイデアを紹介したり、紙皿など身近な素材で作れる手作りおもちゃのワークショップも行っていました。
合同会社パレットイブ

人工呼吸器の回路をまとめて留めるクリップ、胃ろうのチューブを保護するカバーなどを紹介。代表の奥井のぞみさんは、ご自身も障害児を育てる中で「こんな洋服や雑貨があったらいいな」という思いから制作を始められたそうです。
日本おもちゃ病院協会

壊れたおもちゃを修理するおもちゃドクターたちは、その技術を活かして、病児の遊び支援にも取り組んでいます。それは、障害がある子どもたちでも自分でおもちゃを動かせるように、ボタンやスイッチを取り付けること。簡単な操作で動くようにリメイクされたおもちゃの説明を、多くの方が熱心に聞いていました。
そのほか、会場のあちこちで広がる体験と交流のシーンを、写真でご覧ください。
【フォトギャラリー】








【参加者の声】
- 様々な体験、交流ができてとても楽しかったです。情報ももりだくさんで、手作りおもちゃの作成も楽しかったです。手んでんだいこや、新聞紙のはらぺこあおむしは早速子どもたちと遊んでいます。たくさんのアイデアをいただきありがとうございました。
- スヌーズレンコーナーで、電動(電池)の物を見て、改めて私の施設にも欲しいな、癒される子がいるだろうな と思いました。
スイッチで動くおもちゃコーナーでは簡単な動作で作動するようになっており、職場でもこのようなスイッチがあれば楽しめるお子さんがいるので、職場にも有るといいなと思いました。 - 医療玩具は実際に病気を抱えている子供が自分が経験すること(採血や胃ろうなど)の仕組みをお人形を使いながら説明したり、実際に遊ぶことでどんな事をするのか?がわかり、自分で受け入れる気持ちを高めることができるとのお話を伺いました。遊びから得られるものの大きさや、遊びの力を感じられたお話しを聞くことができとても勉強になりました。
- 実際にたくさんのおもちゃに触れ、会場では当事者のお子さん達が遊ぶ様子も拝見することができました。大人が夢中になって遊ぶ姿を見てきっと子ども達もやってみたい!という気持ちになるのかなと思います。
学びと遊びに満ちた「病児の遊びとおもちゃケア・フォーラム2026」
今回で20回目を迎え、これまでで最も多い約600名の参加者が集った「病児の遊びとおもちゃケア・フォーラム2026」。
さまざまなプログラムを通して、難病児に心の栄養である「遊び」を届け、家族をサポートする取り組みについて考え合いました。熱心に話したり、遊び体験で笑顔を見せたり、参加者の皆さんの充実した表情が印象的な一日でした。