難病児のためのおもちゃセット配布事業が始まります
2020年度、東京おもちゃ美術館が日本財団より助成を受け、難病児向けおもちゃのセットを全国100か所の、難病児施設、子ども病院、日本財団の拠点施設へ無償配布することになりました。
難病児向けおもちゃのセット「あそびのむし」とは?
2019年度、東京おもちゃ美術館と日本財団は、共同で難病の子ども向けのおもちゃセット「あそびのむし」という約50点のおもちゃを4つのBOXに収めたおもちゃのセットを開発しました。
市販のおもちゃや楽器のなかから、難病児や重心児が遊びやすいもの、ご家族や病院・施設スタッフが子どもたちと仲良しになりやすいもの、コミュニケーションの手助けになるものを選びました。
※おもちゃBOXのサイズ:幅630㎜×高420㎜×奥455㎜のBOXが4つ
2020年度は、そのおもちゃのセットを全国100か所の小児病院や難病児の施設などに配布し、難病や重心のお子さんとそのご家族に使っていただき、重い病気の子どもでも自分の好きな遊びが見つかり、遊びを通して社会とつながる経験を得て欲しいと考えています。
同時に、ご両親やきょうだいにとっても、このおもちゃのセットを使い、家族のコミュニケーションに役立てて欲しいと考えています。
また、このようなお子さんが増えているものの、退院後は家族だけ24時間看護にあたっておられる実態も多く、人目を気にして外出もしづらいと考えている親御さんも多くみられます。
まだまだ社会的に認知されていないため、イメージ動画を制作し、12月頃、メディアリリースを行う計画です。
これからのスケジュール
10月~11月:おもちゃ購入、障害者作業所にておもちゃのセット梱包作業
12月初旬:メディアリリース
1月~2月:全国100か所の病院・施設へおもちゃのセットを送付
2月~3月:おもちゃのセットの取扱説明会実施(オンライン)
おもちゃのセット配布後、実際にどのようにしておもちゃを使って遊ぶのか?
100か所の施設のスタッフを対象にしたおもちゃの扱い方や管理の仕方などの説明会
「ママに笑顔を。おもちゃが紡ぐ親子の絆」
この事業の大まかな説明を、下記のサイトで3回にわたり特集されました。
事業の目的や関わる人々、おもちゃのセットの規模感などが分かると思います。
40種類のおもちゃもすべてではありませんが写真でご覧いただけます。
日本財団ジャーナル「ママに笑顔を。おもちゃが紡ぐ親子の絆」
https://www.nippon-foundation.or.jp/journal/issue/43273?fbclid=IwAR1elU63GgLidS-Undmc9IDfkmaR6FyagDFvVDiqyefWddwV2sW0bt3R8B0