木のおもちゃ箱が出来るまで(前編)

あそびのむしのおもちゃは、4つのシンプルな木のおもちゃ箱に入っています。この箱やロゴデザイン、「あそびのむし」プロジェクト名などは「あそびのむしデザインチーム」(加藤 未礼さん、柿沼 智恵さん、西尾 健史さん)にディレクションをお願いしました。

おもちゃ箱には、単におもちゃを収納するだけではなく、箱自体に遊びの要素を盛り込みたい!という思いで、何度も話合いながら作っていきました。

2つ横並べにして附属のクロスを敷くと、ままごとキッチンに変身

 2段重ねると、ベッドやストレッチャーからもキッチン台にアクセスできる高さになります。

また、附属の棒を2本立てて、ひもをかければ、調理器具などをひっかけることができます。

 ヒアリングで、ストレッチャー使用のお子さんのお母さんにお話を伺った時、「そういえば、うちの子6歳の今まで、おままごと遊びをさせたことが無かった」というお声を聞いて、ストレッチャーなどを日常的に使用しているお子さんやベッドで過ごすお子さんに遊んでもらいたくて、高さのあるままごとキッチン作りました。

紙芝居を読む台(紙芝居や絵本がを持つ手が、グラグラ動かないことは、集中するうえでも意外と大切ですよね)人形劇やペープサート劇などするときにもお使いください。

何度も試作を重ねて今のデザインに決まりました。最終的には、おもちゃがカラフルなので、箱は部屋になじむシンプルな色とデザインに決定。

あそびのむしキャラクターたちも、子どもっぽい色合いではなく、ご家族も施設スタッフの方々にも違和感なく気に入ってもらえるよう、デザイナーの柿沼智恵さんに何パターンも作ってもらった中から選びました。

後編に続きます。